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柔らかいのに動けない人 ? 硬いのに動ける人?

こんにちは!勝太のジムの玉岡です。

ストレッチをして関節がよく動く人でも、いざ運動すると動きがぎこちない。
逆に、体が硬いと言いながらも、しなやかに動ける人もいます。

この違いは何でしょうか?
実は、“柔らかさ(可動域)=動ける身体”ではありません。
体には「動くことができる関節」と「コントロールできる関節」があり、
この差が身体機能を大きく左右します。


柔らかいのに動けない人の特徴

柔らかさがあるのに動きにくい人の多くは、
・関節は動くけれど、筋肉や神経がコントロールできていない
・動き始める場所がいつも同じ
・姿勢が安定せず、力みが先に出る

という傾向があります。

本来の「安定させる筋肉(インナー)」が働きづらい状態です。
可動域はあるけれど、制御力がないため疲れやすく、怪我しやすいタイプです。


硬いのに動ける人の特徴

一方、硬さがあるのにしなやかに動ける人は、
・必要な関節が必要なタイミングで動く
・力の入れどころ・抜きどころが自然とできている
・動きが連動し、滑らか

という特徴があります。

動きのコントロールがうまい人は、可動域以上に“動きを組み立てる力(協調性)”が強いと言えます。


 “動かせる可動域” かどうか

可動域には2種類あります。

● 受け身で動く可動域(Passive ROM)
これは、誰かに動かしてもらうと動く範囲です。

例えば
トレーナーに腕を持たれて動かしてもらったり、
ストレッチで押してもらうと動く範囲。

これは筋肉の力ではなく、外からの力で動いている状態です。
柔軟性がある人ほど受け身で動く範囲は広くなりやすい傾向があります。

● 自分で動かせる可動域(Active ROM)
こちらは、自分の筋肉とコントロールで動かせる範囲

例えば
手を挙げるとき、
肩・肩甲骨・肋骨・背中が連動してスムーズに上がる範囲。

これは 力の入れ方・支え・バランス・神経の働きが必要になります。

柔らかいのに動けない人の多くは

「動かせる範囲より、他人に動かされた範囲のほうが広い状態」
つまり、柔らかさ(Passive)>動かせる能力(Active)になっています。

引用;https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/career_skillup/20221129-2155036/


改善の鍵は“安定”と“呼吸”

柔らかい人が動ける体に変わるには、
⚪︎胸郭と骨盤の位置
⚪︎呼吸での体幹の安定
⚪︎インナー → アウターの順に働く流れ

が必要です。

体幹って日常でどう役立つの?

逆に、硬い人がより動ける体になるには、
⚪︎呼吸とともに肋骨を動かす
⚪︎関節周囲の筋膜の滑走改善
⚪︎小さな動きから神経系に入力する

ことが効果的。

どちらも共通しているのは

「無理に動かすより“機能を整えること”が先」

柔らかい=良い

硬い=悪い
ではありません。

大切なのは、動きたい時に体が連動して動くこと、そしてコントロールできること。

可動域ではなく、使える可動域を育てることが、痛みの予防にも、姿勢改善にも、しなやかで疲れにくい体づくりにもつながります。

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