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なぜ歳を重ねると立ったまま靴の脱ぎ履きができなくなるのか?
こんにちは!勝太のジムの玉岡です。
「以前は普通にできていたのに、最近は座らないと靴が履けない」
「立ったまま靴を脱ごうとすると、フラッとして不安になる」
40代以降になると、こうした変化を感じる方が増えてきます。
これは単なる「バランスが悪くなった」「年だから仕方ない」という話ではありません。
実はこの動作には、複数の関節や筋肉が連動する高度な機能が関わっています。
立って靴を履く動作は、想像以上に難しい
立ったまま靴を履くとき、体では同時に次のことが起こっています。
🔸片脚で体を安定させる
🔸反対の脚を持ち上げる
🔸上半身の位置をコントロールする
一見シンプルですが、片脚立ち+体重移動+バランス調整が同時に求められる動作です。
このとき本来、主役になるのが「股関節」です。
原因① 股関節の動きが小さくなる
年齢とともに多くの方で起こるのが、股関節の可動域低下です。
股関節がしっかり動かないと、体を前に倒しづらい、脚を持ち上げにくいという状態になり、
その結果、腰や背中で無理に代償しようとし、体が不安定になります。
立ったまま靴を履きにくくなる背景には、「腰が弱くなった」のではなく、
股関節が使われにくくなっているケースが多く見られます。
原因② 体幹(インナー)が瞬間的に働きにくくなる
この動作では、
◎腹横筋
◎骨盤底筋
◎多裂筋
◎横隔膜
といった、体を内側から支える筋肉が重要です。

これらは強さよりも、タイミングよく働くことが求められます。
長時間座る生活や運動量の低下により、この「瞬間的な支え」が弱くなると、立った状態での安定感が一気に下がります。
原因③ 足首・足裏の感覚が鈍くなる
片脚で立つ際、体は足裏から多くの情報を受け取っています。
しかし、足首の動きが硬い、足裏で床を感じにくい状態になると、体は無意識に「不安定」と判断します。
その結果、座って履くほうが安全という選択をするようになります。
これは衰えというより、体の自然な防御反応とも言えます。
実は筋力不足より「動作の経験不足」
重要なのは、立って靴が履けない = 筋力が落ちた ではない、という点です。
◎片脚で立つ
◎バランスを取る
◎股関節を大きく使う
こうした動作を日常でしなくなったことで、体がその動きを忘れてしまっているケースが多いのです。
使わない動作は、年齢に関係なく衰えていきます。
できなくなったことは、体からのサイン
立って靴を履けなくなったこと自体が、すぐに問題になるわけではありません。
ただしそれは、股関節の動き、体幹の支え、足首・足裏の感覚といった要素が少しずつ低下しているサインでもあります。
これらは将来的に、歩行の安定性や転倒リスクとも関係してきます。
歳を重ねると立って靴が履きにくくなるのは、バランス感覚だけの問題ではありません。
体の各部分の連動性が低下し、体が安全な動作を選ぶようになった結果です。
逆に言えば、股関節・体幹・足首の使い方を整えていくことで、動きやすさは年齢に関係なく取り戻すことができます。

