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なぜ歩くと骨盤がブレるのか?中殿筋の役割と身体への影響
こんにちは!勝太のジムの玉岡です。
秋も深まり、日々の通勤や買い物、休日の散歩など「歩く機会」が増えてきた方も多いのではないでしょうか?
ウォーキングは手軽で素晴らしい習慣ですが、お客様から「長く歩くと腰や膝が重くなる」「歩いているときに体が左右に揺れている気がする」というご相談をいただくことがあります。
実はその原因、股関節を外側から支える「中殿筋」の解剖学的な機能低下にあります。
今回は、なぜ歩行時に骨盤や上半身がブレてしまうのか、その解剖学的なメカニズムを詳しく解説します!
解剖学で見る「中殿筋」の役割
歩行中、人は一歩踏み出すたびに「片足立ち」の瞬間を迎えます。
この片足立ちになったとき、体重の重力によって骨盤は浮いている足の側へガクンと落ち込もうとします。
この落ち込みに抗い、骨盤を水平に繋ぎ止める「強力なワイヤー」の役割を果たしているのが、お尻の側面に位置する中殿筋です。中殿筋がしっかりと働くことで、私たちは体をブレさせずにまっすぐ前に進むことができます。
なぜ骨盤や上半身がブレてしまうのか?
長時間のデスクワークや運動不足によって中殿筋が不活性化になると、片足立ちの際に骨盤を支える力が不足してしまいます。
すると、体は倒れないように以下のような代償動作を引き起こします。
⚫︎骨盤の落ち込み(トレンデレンブルグ現象)
支えている側の中殿筋が力負けし、一歩踏み出すたびに浮かせている側の骨盤が下に落ち込んでしまいます。結果として、骨盤が左右にカックンと揺れる歩き方になります。
⚫︎上半身の傾き(デュシェンヌ現象)
落ち込む骨盤のバランスを取ろうとして、無意識に上半身を軸足側(支えている側)へ大きく倒し、体の重心を無理やり骨盤の上に乗せ直そうとします。
つまり、歩くたびに体が左右に揺れたり骨盤が傾いたりするのは、「中殿筋が機能していないために、体が倒れないよう必死に他の部位でバランスを取っている結果」なのです。

解剖学的に見る「腰や膝が痛む理由」
このブレた状態での歩行を続けていると、特定の関節や筋肉へ解剖学的な過度なストレスがかかり続けます。
⚫︎腰部への負担:骨盤が傾くたびに腰椎(腰の骨)が左右に曲げられ、それを支える腰背部の筋肉(腰方筋など)が過剰に緊張して腰痛を引き起こします。
⚫︎膝関節への負担:骨盤が崩れることで大腿骨(太ももの骨)が内側に捻れ、膝が内側に入る「Knee-in(ニーイン)」の状態になり、膝関節の軟骨や靭帯を痛める原因になります。
⚫︎前もも・ふくらいはぎの張り:お尻の筋肉が使えない分、太ももの前側やふくらはぎの筋肉ばかりで身体を支えるため、下半身が太くなりやすくなります。
歩行時のブレや違和感は、単なる「歩き方の癖」ではなく、筋肉の機能低下によって起きる解剖学的な現象です。
まずは「自分のお尻の筋肉が使えているか」「歩くときに身体がブレていないか」を知ることが、不調を防ぐための第一歩になります。

