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肩甲骨と骨盤の連動性
こんにちは!「勝太のジム」の玉岡です。
私たちの体は、一つひとつが独立して動いているように見えて、実は全てがつながり合っています。
その中でも「肩甲骨」と「骨盤」は、体の上下をつなぐ要のような存在。
どちらも八の字を描くように逆方向に動く特性があり、この二つの連動性が日常の動作を支えているのです。
骨と筋肉のつながり
肩甲骨と骨盤は、直接つながっているわけではありません。しかし、その間には「背骨」と「筋肉の鎖(筋膜のつながり)」が存在しています。
⚪︎骨格のつながり
肩甲骨は鎖骨を介して胸郭(肋骨)とつながり、骨盤は背骨の一番下にある仙骨と連動しています。背骨を介して上下の動きが伝わることで、肩甲骨と骨盤は“間接的に”連動しているのです。
⚪︎筋肉のつながり
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広背筋(腰から肩甲骨・上腕にかけて走る大きな筋肉)
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前鋸筋(肩甲骨の動きを肋骨とつなげる筋肉)
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腸腰筋(骨盤から背骨を通じて上半身とつながる筋肉)
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脊柱起立筋(背骨を縦に支える筋肉)
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これらの筋肉が「肩甲骨―背骨―骨盤」を橋渡しし、動きを調和させています。
歩くときの肩甲骨と骨盤の関係
歩行を思い浮かべてみましょう。
右足を前に出すと、自然に左の腕も前に振り出されます。
このとき体の中では、右の骨盤が前に回転し、同時に左の肩甲骨も前に動いています。
背骨を通じて筋肉が引き合い、肩甲骨と骨盤が八の字を描くように逆方向に動いているのです。
連動性が失われるとどうなる?
・肩甲骨が固まる → 腕の振りが小さくなり、骨盤の回旋も制限される
・骨盤の動きが悪い → 歩幅が小さくなり、肩甲骨も前後に十分動かなくなる
・筋肉の連鎖が崩れる → 腰痛や肩こり、猫背などの不調が出やすくなる
肩甲骨と骨盤は「逆方向に動きながらバランスをとる」特徴を持っています。
右が前に出れば左は後ろに引く――その八の字の動きこそが、体幹を安定させつつしなやかに動くための鍵になっています。
肩甲骨と骨盤は、背骨と筋肉を介して連動し、全身の動きを滑らかにしてくれます。
逆にどちらかが固まると、もう一方にも影響が及び、肩こりや腰痛といった不調につながります。