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寝起きに体が動きにくいのはなぜ?改善のヒント
こんにちは!勝太のジムPlus 玉岡です。
朝目覚めた瞬間、「体が固まっているな」「動きづらいな」と感じたことはありませんか?
これは決して気のせいではなく、体の仕組みによる自然な反応です。
体が固くなる理由
人は睡眠中、ほとんど体を動かさずに数時間を過ごします。
その間、関節をスムーズに動かすための「関節液」が循環しにくくなり、関節や筋肉がこわばった状態になります。
「関節液」は 滑液 とも呼ばれていて、関節の中にある潤滑液です。
主な役割
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潤滑作用:骨と骨が擦れ合わないようにするオイルのような役割
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栄養供給:軟骨には血管がないため、関節液から酸素や栄養を受け取っている
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老廃物の除去:関節軟骨から出る代謝産物を流してくれる
引用;https://kansetsu-life.com/comm_dict_pro/result.html?l=%E9%96%A2%E7%AF%80%E6%B6%B2
また、夜は体温が低下するため、筋肉や筋膜の柔軟性が下がることも「固さ」を感じる一因です。
さらに、同じ姿勢が続くことで筋膜や靭帯が軽く縮み、可動域が制限された状態になります。
これは「長時間正座をして立ち上がりにくい」のと似た反応といえます。
放置するとどうなる?
もし体が固いまま急に動き出すと、ぎっくり腰や首の寝違えなどにつながりやすくなります。
血流が不十分な状態で筋肉を動かすと負担が集中しやすいからです。
また、関節の動きが悪い状態で歩いたり重い荷物を持ったりすると、膝や腰に余計なストレスがかかることもあります。
朝の固さを和らげる習慣
固さを防ぐには「起きてすぐ体を動かす」ことが大切です。ベッドの上で軽く伸びをするだけでも血流が促進され、関節液が循環しやすくなります。
特におすすめは次のような簡単な動きです。
- 大きく背伸びをする(胸を広げて呼吸を深く)
- 寝たまま膝を抱えるようにして腰回りを伸ばす
- 四つ這いで背中を丸めたり反らしたりする(キャット&カウ)
これらは数十秒ででき、体がポカポカして動きやすさを感じられます。
朝の固さは加齢や運動不足によって強く出やすくなります。筋肉の柔軟性や体幹の安定性が不足すると、日常の動作で「痛み」として現れることも少なくありません。だからこそ、ストレッチやピラティスなどで関節をしなやかに動かし、筋肉を鍛えておくことが再発予防や快適な生活につながります。
朝の「体の固さ」は誰もが感じるものですが、少しの工夫と正しい運動で変えていくことができます。もし毎朝つらさを感じているなら、一度ご自身の体の状態を専門家と一緒に確認してみるのもおすすめです。