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アキレス腱が切れたらどうなる?

こんにちは!
勝太のジムの水野勝太です。

今回は『アキレス腱断裂』についてです。

「ブチッ!」まるで後ろから蹴られたような衝撃。それはアキレス腱断裂かもしれません。

スポーツ愛好家だけでなく、誰にでも起こりうるこのケガについて、基本的な情報をまとめました。


 

アキレス腱の役割と断裂の原因

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉と、かかとの骨をつなぎ、歩行やジャンプなど、足首を底屈(つま先を下に向ける動き)させる際に重要な役割を果たします。
断裂は、スポーツ中の急な動作(ダッシュ、ジャンプ、方向転換)、加齢による腱の脆弱化、腱の疲労などが主な原因です。
特に、普段運動しない人が急に激しい運動をしたり、無理な体勢をとったりする場合に起こりやすいとされています。

 

 

引用;https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/achilles_tendon_rupture/


 

 

アキレス腱断裂の主な症状

典型的な症状としては、

⚫︎受傷時の激痛と断裂音

⚫︎つま先立ちができないことによる歩行困難

⚫︎断裂部分の陥凹(へこみ)

⚫︎足首の腫れや皮下出血

などがあります。
経験者にお聞きすると、バシっ!と周りの人も聞こえるぐらい大きな音が鳴るそうです。

また、ふくらはぎを握ると足首が動かないThompsonテストが陽性となるのも特徴です。これらの症状があれば、すぐに整形外科を受診しましょう。

*Thompsonテストとは?
患者さんをうつ伏せ(うつぶせ)に寝かせて、膝をまっすぐ伸ばした状態にします。
その状態で、検査する人がふくらはぎ(腓腹筋)をギュッと握る。

正常であれば、
→ つま先が自然とピクッと下に動く(=底屈する)
これはふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)に力が入って、アキレス腱を介して足が動いているという証拠です。

アキレス腱が断裂していると、
→ ふくらはぎを押しても、つま先が動かない or 反応が明らかに鈍い
これは、アキレス腱が切れているため、筋肉の力が足に伝わっていないというサインです。

注:完全断裂でない場合(部分断裂)では反応が残っていることもあり、誤判定の可能性もあるため、確定診断にはエコーやMRI検査が必要です。

 


 

 

診断と治療法:手術と保存療法

診断は、問診や触診に加え、超音波検査やMRI検査で行われることがあります。治療法には、手術療法と保存療法があります。

⚪︎手術療法: 断裂した腱を縫い合わせる方法で、再断裂のリスクが低いとされます。早期のスポーツ復帰を目指す場合に選択されることが多いです。

⚪︎保存療法: ギプスや装具で足首を固定し、自然治癒を促す方法です。手術に比べて体への負担は少ないですが、再断裂のリスクがやや高いとされます。

どちらの治療法を選ぶかは、年齢、活動レベル、断裂の程度などを考慮して医師と相談の上で決定されます。

 


 

治療後のリハビリテーション

治療後のリハビリは、足首の可動域回復、筋力強化、日常生活やスポーツへの復帰を目的として段階的に行われます。
初期は患部以外のトレーニング、中期は徐々に足首を動かす訓練、後期には本格的な筋力トレーニングや運動を取り入れていきます。
焦らず、医師や理学療法士の指示に従って継続することが重要です。

 


 

 

予防のためにできること

アキレス腱断裂を完全に防ぐことは難しいですが、予防策として、運動前のウォーミングアップとストレッチをしっかり行う、日頃から適度な運動を心がける、急激な運動や無理な体勢を避ける、疲労を感じたら休息する、適切な靴を選ぶなどが挙げられます。

 

ふくらはぎの筋肉 ヒラメ筋と腓腹筋とは?


 

 

まとめ

アキレス腱断裂は、突然の激痛と機能障害を引き起こすケガですが、適切な治療とリハビリによって多くの方が回復できます。もし疑わしい症状があれば、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
日頃の予防も大切です。

では、素敵な健康習慣を!!

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