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MRI(磁気共鳴画像)について
こんにちは!
勝太のジムの水野勝太です!
今回はMRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)についてです!
MRIは、体の中の水素原子を利用して、体の中を詳細に映し出すことができる画像診断装置です。
MRIが登場する以前は、レントゲンが一般的でしたが、見れる部位が限られており、骨折や関節の異常などを確認する程度でした。
例えば、腰椎ヘルニアの診断も、症状と、画像の骨と骨の間が狭くなっているからヘルニアだろうという予測的な診断でしたが、
MRIが登場すると、軟部組織まで見ることができるので、はっきりとヘルニアが画像で確認できるようになりました。
MRIの原理
MRIの原理は、複雑ですが、簡単に説明すると以下のようになります。
1.強力な磁場: MRI装置の中には、非常に強力な磁場が作られています。この磁場の中に人体が入ると、体内の水素原子核が、磁場の方向に揃おうとします。
2.電波照射: 揃ったプロトンに、特定の周波数の電波を照射すると、水素原子核は共鳴してエネルギーを吸収し、磁場の方向から少しずれます。
3.信号の検出: 電波を止めると、水素原子核は元の状態に戻ろうとし、その際に微弱な電波を出します。この電波を検出し、コンピュータで画像化することで、体の内部の様子を可視化します。
4.画像化: 検出された電波信号は、コンピュータによって画像に変換されます。この時、組織の種類によって電波を出す時間が異なるため、異なる組織を区別することができます。
引用; https://www.shizuokai.or.jp/2023/02/12/mri/
MRIのメリット
- ⚪︎放射線を使わない: X線を使用するCT検査と異なり、MRIは強い磁場と電波を使用するため、放射線による被曝の心配がありません。
- ⚪︎軟部組織の可視化: 脳、脊髄、筋肉など、CTでは見えにくい軟部組織を非常に詳細に観察することができます。
- ⚪︎多様な画像: T1強調画像、T2強調画像など、様々な種類の画像を得ることができ、病変の性質や広がりを正確に評価することができます。
- ⚪︎安全性: 多くの場合、副作用は少なく、安全性の高い検査です。
MRIのデメリット
- ⚫︎検査時間が長い: CT検査に比べて検査時間が長くなることが多く、閉所恐怖症の人にとっては苦痛となる場合があります。
- ⚫︎金属製の物が検査できない: ペースメーカー、人工関節など、体内に金属製の物が埋め込まれている場合は、検査を受けることができません。骨折などで使用する金属はチタン製で磁力を帯びないので、MRIを撮ることができます。
- ⚫︎高額な検査: 他の検査に比べて費用が高い傾向にあります。保険適用で約1万円ほどです。
MRIの種類
MRIには、様々な種類があり、検査の目的に合わせて使い分けられます。
- ・一般撮影: 体のあらゆる部位を撮影することができます。
- ・機能的MRI (fMRI): 脳の活動状態を画像化することで、脳の機能を評価することができます。
- ・拡散テンソル画像 (DTI): 神経線維の走行を評価することができます。
- ・磁気共鳴血管撮影 (MRA): 血管の形態や狭窄を評価することができます。
MRIの応用
MRIは、脳の病気、脊髄の病気、関節の病気、腫瘍など、様々な病気の診断に利用されています。また、手術前の計画や治療効果の評価にも役立ちます。
まとめ
MRIは、強力な磁場と電波を利用して、体内の水素原子から情報を取得し、画像化する装置です。放射線を使わず、軟部組織を詳細に観察できることから、現代の医療において不可欠な検査となっています。
専門ではないので、詳しく話せませんが、わからないことがあれば、勝太のジムスタッフまでお聞きください!!
では、ステキな運動習慣を!!